DIYやお手入れをしていると、「ニスがうまく落ちない」「失敗してしまったかも…」と不安になることはありませんか?
この記事では、初心者の方でも安心して読めるように、ニスの落とし方を基本から分かりやすく解説します。
机や床、コンクリートなど素材別の方法や、よくある失敗への対処法もまとめていますので、ぜひ参考にしてくださいね。
ニスを落とす前に知っておきたい基本知識

ニスをきれいに落とすためには、いきなり作業を始めるのではなく、まず基本を知ることが大切です。
ニスの種類や素材の違いを理解しておくことで、失敗や後悔を防ぐことにつながります。
ニスの種類(油性・水性・ウレタン)と落としやすさ
ニスにはいくつか種類があり、それぞれ性質が異なるため、落としやすさにも違いがあります。
事前にどのタイプのニスなのかを知っておくことで、無駄な作業や失敗を減らすことができます。
油性ニスやウレタンニスは、乾くとしっかりとした塗膜を作るのが特徴です。
その分、耐久性は高いですが、落とすときには時間と手間がかかることが多く、剥離剤や研磨作業が必要になるケースがほとんどです。
力任せに落とそうとすると、下地まで傷つけてしまうこともあるため注意が必要になります。
一方で、水性ニスはにおいが少なく扱いやすい反面、塗膜は比較的やわらかめです。
軽い付着や薄塗りの場合であれば、やさしい方法でも落とせることがあります。
ただし、重ね塗りされている場合は、水性でも簡単には落ちないことがあります。
素材別に方法が変わる理由(木・床・コンクリート・金属)
同じニスであっても、塗られている素材によって適した落とし方は大きく変わります。
木材は柔らかく傷が付きやすいため、強い研磨や薬剤の使いすぎには注意が必要です。
床やフローリングは面積が広く、部分的なムラが目立ちやすいため、均一な作業を心がけることが大切になります。
コンクリートは比較的丈夫な素材ですが、表面がザラザラしているため、ニスが入り込みやすいという特徴があります。
金属の場合はニスが落としやすい反面、作業後にサビが出る可能性があるため、仕上げまで考えた方法選びが必要です。
無理に落とすと起こる失敗例
早く落としたいからと力を入れすぎたり、素材に合わない薬剤を使ってしまうと、表面に深い傷がついたり、色ムラや変色が起こることがあります。
また、削りすぎて元の質感が分からなくなってしまうケースも少なくありません。
ニス落としは、焦らず段階的に進めることが大切です。
まずはやさしい方法から試し、様子を見ながら作業を進めることで、失敗を防ぐことにつながります。
作業前の準備と安全対策

ニス落としは、正しい準備と安全対策をしておくことで、作業がぐっと楽になります。
ここでは、最低限そろえておきたい道具や、体を守るための注意点をまとめています。
必要な道具と薬剤の基本セット
ニス落としをスムーズに進めるためには、あらかじめ必要な道具と薬剤をそろえておくことが大切です。
基本的なものとしては、ニス剥離剤、サンドペーパー、ヘラ、ウエス(布)などがあると安心です。
これらはホームセンターやネット通販で手軽にそろえられます。
ニスの状態が軽い場合や、小さな部分だけを落としたいときには、除光液で対応できることもあります。
ただし、すべてのニスに使えるわけではないため、必ず目立たない場所で試してから使うようにしましょう。
換気・手袋・肌トラブル防止の注意点
剥離剤や溶剤を使う作業では、空気の入れ替えがとても重要です。
窓を開けたり、換気扇を回したりして、できるだけ風通しのよい環境を整えてください。
また、薬剤が直接肌に触れると、かぶれや乾燥の原因になることがあります。
ゴム手袋を着用し、必要に応じて長袖の服を着るなど、肌を守る工夫をすると安心です。
始める前のチェックリスト
作業を始める前に、次のポイントを確認しておくことで、失敗のリスクをぐっと減らすことができます。
- 目立たない場所でニスが落ちるか必ず試す
- 素材が変色したり傷んだりしないか確認する
- 使用する薬剤や道具が素材に合っている
- 換気ができる環境を整えている
- 手袋などの保護具を準備している
すべて問題がなければ、焦らず少しずつ作業を進めていきましょう。
方法別|ニスの落とし方の基本

ニスの落とし方にはいくつか方法があり、状態や目的によって向き・不向きがあります。
それぞれの特徴を知っておくことで、「思ったより落ちない…」という失敗を防ぐことができますよ。
剥離剤を使う方法(初心者向け・確実)
剥離剤を使う方法は、初心者の方でも取り組みやすく、比較的確実にニスを落とせる方法です。
剥離剤を表面に塗り、しばらく時間を置くことで、固くなったニスがやわらかく浮き上がってきます。
その後、ヘラなどを使ってやさしくこそげ落としましょう。
この方法は、机や棚などの木製家具はもちろん、広い範囲や何度も重ね塗りされた頑固なニスにも向いています。
ただし、薬剤を長時間置きすぎると素材に負担がかかることがあるため、説明書に書かれた時間を目安に様子を見ながら作業することが大切です。
作業後は、表面に剥離剤が残らないよう、布で拭き取るか軽く水拭きをしておくと安心です。
研磨で落とす方法(サンドペーパー・サンダー)
研磨で落とす方法は、紙やすりやサンダーを使って表面を少しずつ削り、ニスを落としていく方法です。
薬剤を使わないため、においが気になる方や、小さな範囲の作業に向いています。
作業の際は、いきなり粗いやすりを使うのではなく、目の細かいものから始めて、徐々に調整していくのがポイントです。
力を入れすぎず、一定の方向に動かすことで、表面がなめらかに仕上がります。
サンダーを使う場合は、削りすぎてしまわないよう注意しながら、短時間ずつ作業を進めると失敗しにくくなります。
除光液・薄め液で落とせるケース
軽く付着したニスや、うっかり手についてしまった場合などは、除光液や薄め液で落とせることもあります。
特に、乾ききる前のニスや、ごく薄く塗られている場合には効果を感じやすい方法です。
ただし、素材によっては変色や傷みの原因になることもあるため、必ず目立たない部分で少量から試すようにしましょう。
換気をしながら、コットンなどに含ませてやさしく拭き取るのがおすすめです。
100均アイテムで対応できる範囲
ヘラやスポンジ、使い捨て手袋など、100均アイテムは作業を助ける補助的な道具として活用できます。
細かい部分をこそげたり、汚れを拭き取ったりするのに便利です。
ただし、ニス自体を強く溶かす力はないため、広範囲や厚く塗られたニスには不向きです。
あくまで軽い汚れや仕上げ作業向けとして使うと安心です。
素材・場所別|正しいニスの落とし方

同じニスでも、机なのか床なのか、コンクリートなのかによって適した方法は変わります。
ここでは、素材や場所ごとに、やさしく安全に落とす手順を紹介しましょう。
机・木製家具のニスの落とし方
木製の机や家具は表面がやわらかく、強くこすると傷がつきやすい素材です。
そのため、ニスを落とすときは剥離剤を使うか、ヘラや布などを使って手作業でやさしく進めることが大切です。
無理にこすらず、ニスが浮いてくるのを待ちながら少しずつ落としましょう。
作業後はサンドペーパーで軽く表面を整えると、手触りがよくなり、再塗装やそのまま使う場合もきれいに仕上がります。
床・フローリングのニスの落とし方
床やフローリングは面積が広いため、一気に作業しようとせず、場所を区切って少しずつ進めると失敗しにくくなります。
特に初めての方は、目立たない場所で試してから本格的に行うと安心です。
サンダーを使う場合は、同じ場所を削りすぎるとムラや凹みの原因になるので注意しましょう。
力を入れすぎず、全体を均一に整える意識で作業すると、仕上がりがきれいになります。
コンクリートに付いたニスの除去方法
コンクリートは木材に比べて表面が硬く、多少の力を加えても傷みにくい素材です。
そのため、ニスが付いてしまった場合は、コンクリート用または多用途の剥離剤を使ったり、研磨によって落としたりする方法が向いています。
ただし、作業中は細かい粉や削りカスが出やすいため、新聞紙やシートを敷くなど、あと片づけがしやすい環境を整えてから始めると安心です。
屋内で行う場合は換気にも気を配り、マスクを着けて作業すると、のどや鼻への負担を減らせます。
金属・鋼管に付いたニスとサビ対策
金属や鋼管に付いたニスは、シンナーなどの溶剤を使うと比較的スムーズに落とせます。
布に少量含ませ、こすりすぎないよう注意しながら作業しましょう。
ニスを落としたあとは、表面がむき出しの状態になるため、そのままにしておくとサビが出やすくなります。
仕上げに防錆スプレーやワックスなどで保護しておくと、見た目もきれいな状態を保ちやすくなり、長く安心して使えますよ。
状況別Q&A|よくある失敗と対処法

ニス落としでは、「固まってしまった」「手についてしまった」など、予想外のトラブルが起こることもあります。
よくある疑問をQ&A形式でまとめていますので、困ったときの参考にしてください。
固まったニスが落ちないとき
ニスが完全に固まってしまっている場合は、無理に削ろうとすると下地まで傷つけてしまうことがあります。
そのため、まずは剥離剤を使ってニスをやわらかくし、そのあとで研磨を行う方法がおすすめです。
剥離剤を塗ったあとは、説明書に記載されている時間を守って待ち、ニスが浮いてきたのを確認してからヘラや布でやさしく取り除きましょう。
仕上げにサンドペーパーで軽く整えると、表面がなめらかになり、次の作業もしやすくなります。
手や皮膚についたニスの安全な落とし方
手や皮膚についてしまったニスは、こすりすぎないことが大切です。
まずは除光液や石けんを使い、ぬるま湯でやさしく洗い流しましょう。
それでも落ちない場合は、無理に続けず、少し時間を置いてから再度試すと落としやすくなることがあります。
作業後はハンドクリームなどで保湿しておくと、肌の乾燥や刺激を防ぎやすくなり安心です。
上塗り・つや消しで失敗した場合
一度表面を整えてから、薄く重ね塗りすると失敗しにくくなります。
ムラやザラつきが気になる場合は、細かい目のサンドペーパーでやさしくならしてから塗り直すのがおすすめです。
力を入れすぎず、表面を軽くなでるようなイメージで行うと、下地を傷めにくいですよ。
また、一度に厚く塗ろうとすると、乾きにくかったり、仕上がりが不均一になったりする原因になります。
少量を何回かに分けて塗ることで、つや消しの場合でも自然で落ち着いた仕上がりになりやすいです。
乾燥時間をしっかり守ることも、きれいに仕上げるための大切なポイントですよ。
自分でやらない方がよいケース
賃貸物件や高価な家具の場合は、無理せず専門業者に相談するのも一つの方法です。
自分で作業してしまうと、原状回復が難しくなったり、思わぬ修理費用がかかってしまうこともあります。
特に広い面積や、素材が特殊な場合は、早めにプロの意見を聞くことで安心につながりますよ。
ニスを落とした後にやるべきこと

ニスを落として終わりにしてしまうと、素材が傷みやすくなってしまいます。
きれいな状態を保つために、落とした後にしておきたいポイントを確認しておきましょう。
再塗装・保護をしないとどうなる?
ニスを落とした後の素材は、表面を守る膜がなくなっているため、汚れや水分が染み込みやすい状態になっています。
そのまま使い続けると、シミができたり、色が変わってしまったりすることも少なくありません。
また、木材の場合は乾燥によってひび割れや反りが起こることもあります。
そうしたトラブルを防ぐためにも、作業後は再塗装や保護を検討すると安心です。
用途に合ったニスやオイルを選び、やさしくケアしてあげることで、見た目も耐久性も保ちやすくなります。
仕上がりをきれいに保つコツ
再塗装をする際は、一度に厚く塗ろうとせず、薄く均一に重ねることが大切です。
ムラにならないよう、同じ方向に塗り広げるよう意識すると仕上がりが整いやすくなります。
また、塗ったあとはしっかり乾燥させる時間を取りましょう。
乾ききる前に触ってしまうと、指跡やベタつきの原因になります。
焦らず、十分に乾かすことが、きれいな状態を長く保つポイントです。
ニス剥離剤・道具の選び方(簡潔版)

どんな剥離剤や道具を選べばいいのか分からない、という方も多いと思います。
ここでは初心者の方でも選びやすいポイントを、シンプルにまとめています。
初心者向け剥離剤の選び方
初めて剥離剤を使う場合は、刺激が少なく、使い方が分かりやすいものを選ぶと安心です。
パッケージに「初心者向け」「低臭タイプ」「屋内使用可」などの表示があるものは、においや刺激が比較的抑えられていることが多く、扱いやすい傾向があります。
また、ジェルタイプやペースト状の剥離剤は液だれしにくく、塗り広げやすいため、作業に慣れていない方にもおすすめです。
購入前に使用方法や注意書きを一度確認しておくと、作業中の不安も減らせますよ。
価格帯と購入量の目安
剥離剤の価格は、容量や成分によって差がありますが、一般的には数百円から数千円程度のものが多く見られます。
小さな家具や部分的な作業であれば、少量タイプでも十分足りることがほとんどです。
一方、床や広い面積に使う場合は、途中で足りなくならないよう、やや多めに用意しておくと安心です。
余ってしまっても、今後のメンテナンスに使える場合もあるため、用途と作業範囲を考えながら選ぶようにしましょう。
まとめ|ニスの落とし方で失敗しないために

ニスの落とし方は、正しい知識と無理をしない作業が何より大切です。
最後に、失敗を防ぐために覚えておきたいポイントを振り返りましょう。
- ニスの種類(油性・水性・ウレタン)を事前に確認してから方法を選ぶ
- 素材(木・床・コンクリート・金属)に合った落とし方をする
- いきなり強い方法を使わず、やさしい方法から試す
- 剥離剤や溶剤を使うときは、換気と手袋を忘れない
- 一度に完璧を目指さず、少しずつ様子を見ながら進める
- 落とした後は、再塗装や保護をして素材を守る
ニスの落とし方は、種類・素材・状態に合わせて選ぶことが何より大切です。
焦らず、少しずつ作業すれば、初心者の方でもきれいに仕上げることができます。
不安なときは無理をせず、できる範囲で進めてくださいね。
