洗濯機が脱水のときに「ピーッ」「ヒューッ」と笛のような音を出して驚いたこと、ありませんか？
突然聞き慣れない音がすると「もしかして壊れたの？」と不安になりますよね。でも、実はその音、必ずしも故障とは限らないんです。
今回は、脱水時に洗濯機から笛のような音が出る理由と、自分でできるチェック方法、そして修理が必要なケースについてわかりやすく解説します。
脱水中に「ピー」「ヒュー」？笛のような音が気になるとき
脱水が始まった瞬間や、スピードが上がるタイミングで「ピー」や「ヒュー」という高い音が出ることがあります。
音の種類や大きさによっては、まるで笛を吹いているような音に聞こえることも。
このような音がすると、「モーターが壊れた？」「内部がこすれてる？」など心配になりがちですが、まずは落ち着いて、音の出どころや状況をチェックしてみましょう。
洗濯機から音が出る主な原因とは
笛のような音が出る原因はいくつかあります。よくあるものを紹介します。
ベルトやモーターの劣化
モーターやベルトが劣化してくると、回転時に高音が出ることがあります。古い洗濯機ほど発生しやすく、金属が擦れるような「キー」音に近いことも。
この音は、ベルトがすべっているときや、モーター内部の軸受け部分に異常があるときにも聞こえやすくなります。
また、モーターは高回転する部品のため、ちょっとした劣化でも音が目立ちやすくなるのが特徴です。
湿気や経年劣化によってベルトが緩んでいると、摩擦音が強くなり、笛のように聞こえる場合もあります。
異物の混入や部品の摩耗
小銭やヘアピンなどの異物が入り込んでいると、異音の原因になります。
ポケットに入れっぱなしの小物が、ドラムのすき間やフィルター周辺に入り込むと、脱水時の回転によってキーンという甲高い音を生み出すことがあります。
また、内部のプラスチック部品やゴム製パーツが摩耗していると、接触するたびに笛のような音を発することもあります。
特に経年劣化が進んでいる機種では、見えない部分の部品が削れてしまい、摩擦音や擦れ音が大きくなってしまうんです。
ドラムのバランス崩れ
洗濯物が片寄ってドラムの回転が不安定になると、異音が出やすくなります。
特に脱水時は高速回転になるため、ちょっとしたバランスのズレが音として現れやすいです。
片寄りによって遠心力が均等に働かないと、ドラムが揺れたり内部で軽い衝突が起きたりして、ビィーンというような高音につながることもあります。
また、偏りによる負荷が積み重なることで、ドラム周辺のパーツがゆがんでしまい、恒常的な音の発生につながるリスクもあるため、注意が必要です。
音がしてもすぐに故障ではない場合もある
音が気になっても、すぐに修理が必要とは限りません。洗濯機は構造上、特に脱水のタイミングでは内部の回転が高速になるため、ある程度の音や振動が発生するのは自然なことなんです。
乾燥機能がないタイプや、設置場所の床材が硬い場合などは、余計に音が大きく響いてしまうこともあります。
特に最新の静音設計モデルと比べて、年数が経った機種やエントリーモデルはどうしても音が目立ちやすい傾向にあります。
買ったときには気にならなかった音も、経年劣化や部品の緩みなどによって徐々に変化してくることがあるんですよね。
まずは使用状況を見直して、最近変えた洗剤の種類や洗濯物の量、洗濯槽の汚れ具合など、普段と違うことが起きていないかチェックしてみてください。
たとえば重たい衣類を詰めすぎていたり、濡れた状態で長時間放置していたりすると、ちょっとした偏りが原因で音が発生している可能性もあります。
自分でできる簡単なチェックと対処法
ここでは、洗濯機から笛のような音がする原因を自分でチェックし、すぐに試せる対処法をご紹介します。
難しい作業はないので、ぜひ一度試してみてくださいね。
フィルターや異物の確認
洗濯槽のゴミフィルターや排水口周辺に異物が詰まっていないか確認しましょう。
髪の毛やホコリ、衣類の糸くずなどがたまっていると、排水の流れが悪くなり異音の原因になることがあります。
特にヘアピンやコインなど金属類が混入していると、回転時に高音を発生させやすいので、見つけた場合は丁寧に取り除きましょう。
これだけで音がすぐに収まるケースも少なくありません。
脱水時の衣類の詰め方を見直す
洗濯物が偏っていると、ドラムに負荷がかかって異音が出る原因になります。
特にタオルや厚手の服がかたまりやすいため、ドラムの片側に集中すると遠心力がアンバランスになり、高音の発生につながります。
洗濯物を入れ直して均等に配置し、重さのあるものと軽いものを組み合わせるようにすると、回転も安定しやすくなります。
詰め込みすぎにも注意し、洗濯物はドラムの8割程度までにおさえるのが理想的です。
ベランダや設置場所の振動確認
特にマンションのベランダなどに設置している場合、床との接地面が不安定だと音が響きやすくなります。
わずかながたつきや傾きでも、回転時の振動が強調されて異音につながることがあるんです。
ゴムマットや防振パッドを下に敷くことで、音の発生や伝わり方を軽減できます。
また、洗濯機の脚がしっかり固定されているか、水平に設置されているかを確認しておくのも重要です。
音が消えない場合の対応と修理の目安
何度調整しても異音が続く場合は、無理に使い続けると故障を悪化させる可能性があります。
特に、異臭がする、焦げたような匂いがするなどの症状があればすぐに使用を中止しましょう。
メーカーのサポートや修理業者に相談し、内部点検を依頼するのが安心です。
保証期間内であれば無料対応できる場合もあるので、保証書もチェックしてみてくださいね。
まとめ：異音のサインに早めに気づいて、洗濯機を長持ちさせよう
脱水時の笛のような音にはいくつか原因がありますが、慌てずチェックすれば自分で解決できるケースも少なくありません。
大切なのは、「いつもと違う」と感じたらすぐに確認すること。
早めの対処が故障の予防につながり、洗濯機も長持ちしますよ。少しの異変も放っておかずに、快適に使い続けるための工夫をしていきましょう。
