畳に血がついてしまうと、「このまま跡が残ったらどうしよう」「賃貸だけど大丈夫かな…」と、不安になりますよね。
特に畳はデリケートな素材なので、自己流で触ってしまうと、かえってシミが広がってしまうこともあります。
でも、安心してください。血シミは正しい順番とやさしい方法で対処すれば、初心者の方でも目立たなくできるケースが多い汚れです。
この記事では、女性の方でも無理なく実践できるように、今すぐできる応急処置から、時間がたった場合の対処法、業者に頼む判断目安までをわかりやすくまとめました。
「まず何をすればいいの?」という方でも迷わないように解説していますので、落ち着いて一緒に確認していきましょう。
畳に血がついたらまず知るべきこと

畳に血がつくと、「どうしよう…」「失敗したら余計に目立ちそう」と不安になりますよね。
ですが、落ち着いて正しい順番で対処すれば、きれいになるケースは少なくありません。
ここでは、初心者の方でも迷わないように、畳や血液の性質について、分かりやすく順番に解説していきます。
畳(イ草)と血液の性質:なぜ血は染み込むの?
畳の表面はイ草でできており、一本一本に細かな繊維や空洞があります。
この構造が、畳ならではのやさしい肌触りや調湿効果を生んでいますが、同時に汚れが入り込みやすい原因にもなっているんですね。
血液は水分とたんぱく質を多く含んでおり、畳に付くと繊維のすき間にスッと染み込んでしまいます。
さらに時間がたつと、たんぱく質が固まり、繊維に絡みつくような状態になるため、表面を拭くだけでは落ちにくくなってしまうのです。
赤い血シミと茶色い血シミの違い
ついたばかりの血は赤く、まだ水分を含んでいるため、比較的落としやすい状態です。
この段階で正しく対処できれば、跡がほとんど残らないことも珍しくありません。
一方、時間がたつと血液が空気に触れて酸化し、茶色っぽく変色します。
この状態になると、畳の繊維と結びつきが強くなり、シミが定着しやすくなります。
そのため、同じ血シミでも「いつ付いたか」によって対処方法や落ちやすさが大きく変わるんですね。
だからこそ、畳に血がついたことに気づいたら、できるだけ早めに、やさしい方法で対応することがとても大切なのです。
畳の血シミの応急処置7選【今すぐできる対処法】

畳に血がついてしまった直後は、焦ってしまいがちですが、まずは深呼吸して落ち着きましょう。
大切なのは、畳を傷めないようにやさしい方法から順番に試すことです。
いきなり強い洗剤を使ったり、ゴシゴシこすったりすると、かえってシミが広がったり、畳の色が抜けてしまうことがあります。
ここでは、初心者の方でも取り組みやすい、畳に負担をかけにくい応急処置を7つご紹介します。
家にあるものですぐ始められる方法ばかりなので、無理のない範囲で、できるところから試してみてくださいね。
① 水拭き+タオルで抑える基本処置
乾いたタオルを軽く水で濡らし、血の付いた部分を「トントン」とやさしく押さえます。
このとき、こすらずにタオルへ血を移すイメージで行うのがポイントです。
強く押しすぎると、血が畳の奥に入り込んでしまうため、力は入れなくて大丈夫です。
血がタオルに移ったら、きれいな面に替えながら同じ作業を繰り返します。
焦らず、少しずつ吸い取るようにすることで、畳への負担を抑えながら対処できますよ。
② 中性洗剤でやさしく落とす方法
水拭きだけで落ちにくい場合は、食器用の中性洗剤を使います。
洗剤を水で薄め、歯ブラシや柔らかいブラシに含ませて、血シミの部分を軽くたたくように動かします。
このときも、ゴシゴシこするのは避け、畳の目に沿ってやさしく行うことが大切です。
少しずつ色が薄くなっていく様子を確認しながら、無理のない範囲で進めましょう。
③ 酵素系洗剤・セスキ炭酸ソーダで分解する
血はたんぱく質でできているため、酵素系洗剤を使うことで汚れを分解しやすくなります。
洗剤を水に溶かし、タオルや歯ブラシで同じように優しくたたくように使ってください。
セスキ炭酸ソーダを使う場合も同様で、濃度を高くしすぎないことがポイントです。
強く作用させようとせず、畳の様子を見ながら、やさしく少しずつ進めるようにしましょう。
④ オキシドール・酸素系漂白剤で浮かせる方法
どうしても汚れが残ってしまう場合のみ、最終手段として少量で試す方法です。
原液を直接使うのではなく、薄めた状態から様子を見るのがポイントです。
使用前には、必ず畳の目立たない場所で試して、色落ちや変色が起きないかを確認してから行いましょう。
強くこすらず、やさしく押さえるように使うことも大切です。
⑤ 小麦粉・大根おろしは効果があるの?
昔から伝えられている方法ではありますが、畳の目に入り込みやすく、乾いたあとに白く残ってしまうことがあります。
その結果、かえって新たな汚れの原因になる場合も少なくありません。
掃除の手間が増えることもあるため、基本的にはあまりおすすめできない方法です。
⑥ やってはいけないNG行動
畳はとてもデリケートな素材のため、間違った対処をすると状態が悪化してしまうことがあります。
以下の行動は、ついやってしまいがちですが注意が必要です。
- ゴシゴシ強くこする:表面が毛羽立ち、汚れが広がったり目立ちやすくなったりします。
- ドライヤーで急に乾かす:急激な熱で畳が縮んだり、色ムラが出たりする原因に。
- 何もせず放置する:時間が経つほど畳に染み込み、落としにくくなってしまうことも。
これらの行動は、一見すると早くきれいにできそうに感じますが、畳にとっては負担が大きい対処法です。
無理に処理しようとせず、できるだけ早い段階でやさしく対応することが、状態を悪化させないための大切なポイントになりますよ。
⑦ 応急処置後の仕上げケア
応急処置が終わったあとは、仕上げのひと手間もとても大切なポイントです。
ここで丁寧にケアしておくことで、シミの再発や畳へのダメージを防ぎやすくなります。
最後は、乾いた清潔なタオルをそっと押し当てるようにして、畳の目に沿いながら残った水分をしっかり吸い取りましょう。
強くこすらず、押して離す動作を繰り返すのがコツです。
水分を取り除いたあとは、風通しの良い場所で自然乾燥させます。
窓を少し開けたり、部屋の空気がこもらないようにするだけでも乾きやすくなります。
直射日光やドライヤーなどの強い熱は、畳の変色や傷みの原因になるため避けてください。
ゆっくり乾かすことで、畳への負担を抑えながら、きれいな状態をより長く保ちやすくなります。
時間がたった血シミ・茶色い血シミの落とし方

時間がたった血シミや、茶色く変色した血シミは、ついた直後のものに比べて落としにくくなります。
これは、血液が乾いて畳の奥まで染み込み、時間の経過とともに色が定着してしまうためです。
ただし、正しい順番とやさしい方法で対処すれば、目立たなくできるケースも少なくありません。
ここでは、初心者の方でも無理なく取り組めるよう、準備から手順、注意点までを分かりやすく解説します。
焦らず、一つずつ確認しながら進めていきましょう。
事前準備:必要な道具
血シミが時間とともに定着している場合でも、あらかじめ必要な道具をそろえておくことで、落ち着いて作業を進めやすくなります。
特別なものを用意する必要はなく、以下のような基本的に家庭にあるもので対応できます。
- 中性洗剤(食器用など、刺激の少ないもの)
- 酵素系洗剤(たんぱく汚れに対応できるもの)
- 歯ブラシ(毛先が柔らかいものがおすすめ)
- タオル(色移りしても問題ないものを複数枚)
準備不足のまま始めてしまうと、途中で手が止まり、かえってシミが広がる原因になることもあるため、最初に確認しておきましょう。
4段階のシミ抜き手順
時間がたった血シミは、一度で落とそうとせず、段階を踏んで少しずつ薄くしていくことが大切です。
基本の流れは、水拭き → 中性洗剤 → 酵素洗剤 → 必要に応じて酸素系、の順で進めます。
それぞれの工程で必ず畳の状態を確認し、色が薄くなっているか、変色が起きていないかを見ながら進めましょう。
途中で違和感を感じた場合は、無理に続けず一旦止める判断も重要です。
「取れない血シミ」の原因
何度か試しても血シミが残る場合、繊維の奥深くまで血が染み込んでいる可能性があります。
また、血そのものではなく、時間の経過によって畳が変色してしまっているケースも少なくありません。
この場合、汚れを落とすというより、素材自体の色が変わっている状態のため、家庭での対処では完全に元に戻すのが難しくなります。
自力で落とせる限界ライン
色がなかなか薄くならない、逆に輪ジミのように広がってきたと感じる場合は、無理に続けないことがとても大切です。
何度も洗剤を重ねたり、力を強めてしまうと、畳の繊維自体を傷めてしまい、かえって目立つ状態になることがあります。
少しでも「おかしいかも」と感じたら、その時点で一度手を止める勇気も必要です。
畳を守るためにも、自力でできる範囲には限界があることを知っておきましょう。
畳の血シミが取れないときの対処法

いろいろ試してみたけれど、血シミがほとんど変わらないと、「このまま続けていいのかな…」と不安になりますよね。
畳は一度傷んでしまうと元に戻すのが難しい素材だからこそ、無理に自分で対処を続けない判断もとても大切です。
ここでは、自宅でのケアをいったん止めたほうがよいサインや、専門業者に相談する目安をわかりやすくまとめました。
「失敗してしまう前にどう判断するか」を知っておくことで、畳を守りながら、気持ちの面でも安心して次の行動を選びやすくなります。
自宅対応をやめるべき判断基準
自分で対処しているうちに、「これ以上続けて大丈夫かな?」と不安になることもありますよね。
そんなときは、無理をせず一度立ち止まることも大切です。
次のような状態が見られたら、自宅での対応は控える判断目安になります。
- 何度試しても色がほとんど変わらず、改善が見られない
- シミの周りが白っぽくなり、畳の色が抜け始めている
- 触るたびに畳の表面が毛羽立ってきたと感じる
これらは、畳の繊維に負担がかかっているサインです。
無理に続けると、かえって修復が難しくなる場合もあるため、「ここまで」と区切ることが畳を守る結果につながります。
業者に依頼すべきケース
専門の畳店やシミ抜き業者に相談すると、状態に合わせた方法で対応してもらえるため安心です。
場合によっては畳全体を交換せず、シミ部分だけの補修で済むこともあります。
早めに相談することで、費用や手間を抑えられる可能性もあるので、不安を感じた段階でプロの意見を聞いてみるのも一つの選択肢ですよ。
畳の種類・素材別の血シミ対処注意点

畳は見た目が似ていても、使われている素材によって性質が大きく異なるため、シミが付いたときの落としやすさや、注意すべきポイントも素材ごとに変わります。
素材の違いを知らずに同じ方法で対処してしまうと、シミが広がったり、色ムラや傷みの原因になることもあるんですね。
ここでは、代表的な畳の素材ごとの特徴と、血シミに対処する際に意識したいポイントを解説します。
ご自宅の畳がどのタイプかを確認しながら、無理のない方法を選ぶ参考にしてくださいね。
イ草・和紙・樹脂畳の違い
和紙畳や樹脂畳は、水分をはじきやすく、比較的シミが内部まで染み込みにくい特徴があります。
そのため、正しい方法であれば自宅で対応できるケースも多い素材です。
一方で、イ草畳は天然素材ならではの吸水性が高く、水や汚れをすぐに吸い込んでしまいます。
その分、対処方法を間違えるとシミが広がったり、色ムラが出やすくなるため、特に慎重な対応が必要です。
自宅でケアする場合は、素材の違いを意識し、よりやさしい方法から試すことが大切になります。
血シミ+黒ずみや異臭が気になる場合
血シミに加えて、黒ずみが見られたり、湿っぽいにおいが気になる場合は、自己判断での対処は避けたほうが安心です。
無理に触ったり、市販の洗剤を使ってしまうと、畳の内部にまで影響が広がることがあります。
状態が複雑になりやすいため、早い段階で専門業者に相談することで、畳を傷めずに対応してもらえる可能性が高まります。
迷ったときは「触らない」という選択も、大切な判断のひとつですよ。
畳の血シミ除去に使う洗剤・道具の正しい選び方

畳の血シミを落とす際は、まず中性洗剤を基本に考えると安心です。
刺激が少なく、畳の色や表面を傷めにくいため、初心者の方でも失敗しにくいのが特徴です。
いきなり強い洗剤を使うのではなく、「やさしい方法で様子を見る」ことが、畳を長持ちさせるポイントになりますよ。
汚れが落ちにくい場合でも、すぐに強力な洗剤へ切り替えるのではなく、段階的に試していくことが大切です。
どうしても必要なときだけ、最終手段として作用の強い洗剤を少量で使うようにすると、畳への負担を抑えながら対処しやすくなりますよ。
業者に依頼する場合の判断基準と費用相場

畳の血シミがどうしても落ちないときや、自分での対処に不安を感じたときは、専門業者に相談するという選択肢があります。
無理に自宅で続けてしまうよりも、早めにプロの意見を聞くことで、畳へのダメージを最小限に抑えられる場合も少なくありません。
部分的なシミ抜きであれば、数千円程度から相談できるケースが多く、状態によっては畳を張り替えずに済むこともあります。
事前に血シミの場所や大きさがわかる写真を撮って問い合わせると、状況が伝わりやすく、見積もりや対応の案内もスムーズです。
賃貸の場合でも、まずは相談してみることで安心できることもありますよ。
畳以外に血がついた場合の同時対処法

畳と一緒に、衣類やシーツ、ラグなどにも血が付いてしまうことは意外と多いものです。
これらは畳に比べて洗いやすいため、できるだけ早めに水で予洗いをしておきましょう。
時間がたつほど落ちにくくなるため、畳の応急処置と並行して対応できると安心です。
無理にこすらず、水でやさしく流すだけでも、シミが定着するのを防ぎやすくなります。
洗濯表示を確認しながら、素材に合った方法で対処してくださいね。
また、血が付いたのが畳だけじゃないと、やることが一気に増えて焦ってしまいます。
そのため、以下の記事も合わせて知っておくと便利です。
まとめ:畳の血シミ対処は「早さ」と「順番」がすべて

ここで、今回のポイントを簡単に振り返っておきましょう。
- 血が付いたら、まずは落ち着いて「こすらず・押さえる」応急処置から始める
- 強い洗剤は使わず、中性洗剤などやさしい方法を段階的に試す
- 時間がたった血シミは、一度で落とそうとせず少しずつ対応する
- 色ムラや毛羽立ちが出たら、無理に続けず一度手を止める
- 不安を感じたら、早めに専門業者へ相談するのも安心な選択
畳に血がついてしまうと、不安になってしまいますが、慌てなくて大丈夫です。
ついてすぐであればあるほど、やさしい方法でも対処しやすくなりますし、順番を守って進めることで、畳への負担を抑えながらきれいにできる可能性が高まります。
どうしても落ちない場合や、不安を感じたときは、無理に続けずプロに相談することも立派な判断です。
畳を長く大切に使うためにも、「無理をしない」という選択肢があることを、ぜひ覚えておいてくださいね。
